絵本「おおきなかぶ」の挿絵などを手がけた、日本を代表する彫刻家の一人として知られる佐藤忠良さん。
彼が子供達にあてた芸術活動の意味について説明しているメッセージが、大人でも心に染み入るほど深い内容だった。
かんたんな表現で表した文章を読めば、芸術の見方が大きく変わること間違いなし!
彫刻家の佐藤忠良さんがまとめた、芸術活動について的確に説明した文章
彫刻家の佐藤忠良さんが40年くらい前にまとめた、小学校1年生用の図工の教科書に書かれている文章。これほどにかんたんな表現で、人間が芸術活動をする意味を説明している文章があるだろうか。 pic.twitter.com/0EGkXprilV
— カイシトモヤ (@room_composite) 2018年1月11日
小学校1年生の図工の教科書に掲載されていた、「このほんをよむひとへ」と題された彫刻家・佐藤忠良さんのメッセージ。
図画工作の時間は、上手に絵を描いたり、上手に物を作ったりすることが目当てではありません。
君の目で見たことや、君の頭で考えたことを、君の手で描いたり、作ったりしなさい。心を込めて作っていく間に自然がどんなに素晴らしいか、どんな人になるのが大切か、ということがわかってくるでしょう。
これが目当てです。
出典:「このほんをよむひとへ」『子どもの美術Ⅰ』
今まで学校教育では、先生に言われてきたことを、先生が望む形で表すのが良しとされてきた。
しかしそれだと、子供本来の持ち味を完全に活かすことはできない。
大切なのは言われた通りにやるのではなく、自分が見聞きしてきた内容を思うがままに表現すること――
そうすれば、今まで見えなかった部分も見えてきて、想像の視野が広がる。
子供でもわかりやすく、かつ「芸術とは何か」という観点を的確に突いていて素晴らしい!
「まさにアートオブライフ」反応リプ一覧
はじめまして。岡本太郎の「うまくあってはならない。きれいであってはならない。ここちよくあってはならない」に通ずるものがありますね。
— しんじ@理科実験あそびプロジェクト復興のためお仕事承り中 (@oekakimaestro) 2018年1月11日
この文章を理解していたら、絵を描くことも、工作も、嫌いにならなかったかもしれないなぁ。
上手くできない、不器用な自分が本当に嫌だったから…— おはなちゃん (@ohanachan86) 2018年1月11日
素晴らしい文章ですが、子どもたちにでもですが、教員の心にも留めておいて欲しいと思います。参観日で見る子どもたちの絵は、みな一様に指導を越えた何かの意思を感じさせるほどそっくりなのです。のびのびとした、子どもたちの本当の絵を見てみたいです。
— しゅろ (@syuronoha) 2018年1月11日
佐藤忠良の彫刻を日々清掃していた者として、しみじみと感動だ。忠良子どもアトリエの前にこの文を刻んだ碑を建てて欲しい!
— おっか (@55okka) 2018年1月11日
感動して涙出てきた
— とんかつ大好きマン (@jojo_16_9) 2018年1月11日
まさにアートオブライフだなー
— 河野 宏樹 (@klein_leaf) 2018年1月11日
時代を先取りしすぎて、一部の人間にしか受け入れてもらえなかった名作教科書ですよね。全学年分持ってます。今だからこそ、造形教育、芸術教育の根本的で大事な考え方として一層広めたい教科書だと思います。
— みち (@kuramichimichi) 2018年1月12日
リプでは「これは子供だけでなく、教員も心に留めておいた方がいい」という意見もあがった。
先生から「ああしなさい、こうしなさい」と制限をかけられてしまうと、自信をなくしてしまい図工が嫌いになる子供も出てきてしまう。
だからこそ、こういったメッセージが世間にもっと周知されるべきだと思う👍