3歩歩かないから忘れないニワトリの話に感動…彼はチキン野郎じゃなかった

 

足が不自由なせいで、すべてを忘れることがないニワトリが存在した。
彼はいつしか言葉を覚え、誰かの役に立てたら良いのにと考えるようになる。

そして数年後、彼は大切なものと引き替えに、一つの偉業を成し遂げるのだった――

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足が不自由なニワトリが目指した道は…

image:@mnmtksk
出典:@mnmtksk:Twitter

ニワトリ達の間でまことしやかに囁かれている「ニワトリは3歩歩けば忘れる」という説。
しかしこの話に登場しているニワトリは生まれつき足が不自由で、歩けない。
だからすべてを忘れることがないと、エアコンの修理にやってきた男性に告白。

ただし嫌なことばかりでなく、こうして男性と話せるまで知識もついた。
それを聞き、「きっと大スターになれる」と励ます男性。

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出典:@mnmtksk:Twitter

ところが外の世界に恐れを感じ、出たくないと否定するニワトリ。
「自分はチキン野郎だから!」と自虐混じりのギャグを飛ばしてお茶を濁す。

直ったエアコンを見たニワトリが「すごい」と感心。
「僕も誰かの役に立てたら良いだろうなあ…」
何か決意の表れのような表情にも見える。

すると、男性が「外にはきっと、あなたを必要としている人がいる」と言い残し、家を出た。
(何も忘れることができないって、どういう気分なんだろう?)と心配しながら…

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そして数年後、男性のもとに小包が届いた。
送り主はあのニワトリ。何と彼は、ニワトリ専用の歩行補助装置を作っていた!
足が不自由なニワトリが、これまで得た知識を活かして生み出した努力の結晶。

しかしこの義足を開発したということは、自分も履いて試したということでもある…

恐らく何もかも忘れてしまう前に、この小包を男性へ送る決心をしたのだろう。
彼の場合記憶がすべて消えてしまったのではなく、次のステップを踏むきっかけになったのだと思いたい。
最後の写真に収められた、立派なニワトリの姿に心から感動した。

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義足をつけて歩いてしまったことで、今はもうただのニワトリに戻ってしまったかもしれない。
それでも彼の在りし日の姿は、男性や、この話の読者を含む多くの人達の中でまだ生きている。
短い展開の中に切なさと感動を凝縮した、素晴らしい作品だった。

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