中高生を中心に実施された読解力調査。
まったく同じ問題を出題した所、中学生の43%、高校生の28%が間違えたという結果になった。
あまりにも正解率が低いその問題はどういった内容なのだろうか?
中学生の43%が答えを間違えた読解力調査
昨晩、読解力調査の正解率が低すぎる件のツイートをしたけど、それのRT先のコメで「難しすぎる…これ一種の謎々では?」って書いてる人がいて、あ、本当に実在するんだ。って思った。 pic.twitter.com/mAhJf6LibG
— 東京カタリ (@Ca_tha_ri) 2017年11月29日
中学生と高校生を対象にした、読解力調査の一部とされる内容。
「幕府は、1639年、ポルトガル人を追放し、大名には沿岸の警備を命じた」
この文に対して、以下の文章と意味が同じか異なるかという問いが出題された。
「1639年、ポルトガル人は追放され、幕府は大名から沿岸の警備を命じられた」
上記の正解は「異なる」であるが、ポイントは「幕府は大名から沿岸の警備を命じられた」の部分。
この文面は受動態となっており、能動態に戻すと「大名が幕府に沿岸の警備を命じた」という意味になるので、「幕府は大名には沿岸の警備を命じた」という前者の文章と食い違ってしまう。
というか、大名が幕府より偉くなってしまうw
日本語は主語や述語などが前後バラバラでも大体読解できる上、元々能動態の文章を受動態にするとわかりづらくなるので、それを利用した引っかけ問題と言える。
そもそも最初の「幕府は、1639年、ポルトガル人を追放し、大名には沿岸の警備を命じた」という文章自体が不自然なので、より自然に近い形に直すと以下の通りになる。
「1639年、幕府はポルトガル人を追放し、さらに大名には沿岸の警備を命じた」
あえてこれを受動態にするなら、「1639年、幕府によってポルトガル人は追放され、また大名は沿岸の警備を命じられた」といった感じがしっくりくる(「また」はなくてもいいが、「幕府」との関連性を高めるために付けた)。
間違う人の視界は多分こんな感じなんじゃないか?と思って想像図を作ってみた。 pic.twitter.com/JXhkz3KpDs
— 東京カタリ (@Ca_tha_ri) 2017年11月29日
間違える人の共通パターンを例えた図を見ると、「てにをは」などの助詞を中心にぼやけており、主語や数字ばかり目が行っているのがわかる。
ちゃんと文章を読まずにかいつまんで読んでいれば、誤認の元となってしまうということ。
これは学生に限らず、大人も同じ!
「これが読解できないと理数系でもつまづく」反応リプ一覧
られた、を幕府に対する敬語と勘違いしてるんじゃないですかね?
それにしても、まあ、そうきたかというとこらですが。
— しょっつるキラキラOL (@ababaotago) 2017年11月29日
大名より偉いのに、沿岸警備させられる幕府かわいそう。
— オフィサード (@ofisa_do) 2017年11月29日
そもそも大名と幕府の力関係すらわかってないと見た
幕府は大名より上って思うの
大雑把にすると幕府は本社で大名は地方支社みたいなもんだと思ってるけど— おいでよまさきぺーの森 (@BakutitiSan) 2017年11月29日
A:母は、12月、父を家から追放し、息子に自宅の警備を命じた。
B:12月、父は家から追放され、母は息子から自宅の警備を命じられた。これなら間違えないのでは?
— アンパンふたつ (@anpan2gotegote) 2017年11月29日
運転免許の筆記試験ならこれを更に難しくした引っ掛け問題はよくある
※この問題の場合、後者はポルトガル人を追放したのが「幕府」だとは明記してないし、警備を命じられたのが大名か幕府かも異なる— 押井徳馬@C93三日目東ニ33bはなごよみ (@osito_kuma) 2017年11月29日
30%近くの人々が高校生にもなって間違えてる事実はヤベーぞ…。
— 子豚サイボーグ (@kobutacyborg) 2017年11月29日
中学生にとってはかなり難しいんですね…20%の人はどこで読解できるようになったのだろう。これが読解できないと、数学など理数系でもつまづくでしょうね
— Higuchi You (@U_you) 2017年11月29日
中学生の43%が正確に答えられなかったという事実に関して、リプでは様々な意見が寄せられた。
力関係を理解しないままパッと見で答えたり、敬語と勘違いしているのではという推測の声も。
大人の目線では冷静に見ることができても、子供の目線では文章が前後不覚になると、把握するのが難しいというのもあるのかもしれない。