中学生の43%、高校生の28%が間違えた読解力調査が話題に

 

中高生を中心に実施された読解力調査。
まったく同じ問題を出題した所、中学生の43%、高校生の28%が間違えたという結果になった。

あまりにも正解率が低いその問題はどういった内容なのだろうか?

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中学生の43%が答えを間違えた読解力調査

image:@Ca_tha_ri
出典:@Ca_tha_ri:Twitter

中学生と高校生を対象にした、読解力調査の一部とされる内容。
「幕府は、1639年、ポルトガル人を追放し、大名には沿岸の警備を命じた」

この文に対して、以下の文章と意味が同じか異なるかという問いが出題された。
「1639年、ポルトガル人は追放され、幕府は大名から沿岸の警備を命じられた」

上記の正解は「異なる」であるが、ポイントは「幕府は大名から沿岸の警備を命じられた」の部分。
この文面は受動態となっており、能動態に戻すと「大名が幕府に沿岸の警備を命じた」という意味になるので、「幕府は大名には沿岸の警備を命じた」という前者の文章と食い違ってしまう。
というか、大名が幕府より偉くなってしまうw

日本語は主語や述語などが前後バラバラでも大体読解できる上、元々能動態の文章を受動態にするとわかりづらくなるので、それを利用した引っかけ問題と言える。
そもそも最初の「幕府は、1639年、ポルトガル人を追放し、大名には沿岸の警備を命じた」という文章自体が不自然なので、より自然に近い形に直すと以下の通りになる。

「1639年、幕府はポルトガル人を追放し、さらに大名には沿岸の警備を命じた」

あえてこれを受動態にするなら、「1639年、幕府によってポルトガル人は追放され、また大名は沿岸の警備を命じられた」といった感じがしっくりくる(「また」はなくてもいいが、「幕府」との関連性を高めるために付けた)。

image:@Ca_tha_ri
出典:@Ca_tha_ri:Twitter

間違える人の共通パターンを例えた図を見ると、「てにをは」などの助詞を中心にぼやけており、主語や数字ばかり目が行っているのがわかる。
ちゃんと文章を読まずにかいつまんで読んでいれば、誤認の元となってしまうということ。
これは学生に限らず、大人も同じ!

「これが読解できないと理数系でもつまづく」反応リプ一覧

中学生の43%が正確に答えられなかったという事実に関して、リプでは様々な意見が寄せられた。
力関係を理解しないままパッと見で答えたり、敬語と勘違いしているのではという推測の声も。
大人の目線では冷静に見ることができても、子供の目線では文章が前後不覚になると、把握するのが難しいというのもあるのかもしれない。

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