[特集]ヒカル氏がVALU騒動を起こし、無期限活動休止になるまでのまとめ

 

9月4日、大人気YouTuberのヒカル氏が「VALU(バリュー)騒動の真実」を動画で発表。
その後、無期限の活動休止を宣言しました。

ヒカル氏とはどういった人か?
今回の騒動の発端は何なのか?
動画の中で、ヒカル氏は何と言っていたのか?

以上の経緯を、本記事でまとめてお届けします。

※活動休止の場面だけ見たい人は「3.炎上が収まらず、とうとうヒカル氏が動画で謝罪」まで飛ばして下さい

YouTuberのヒカル氏とはどういった人?

ヒカル氏のプロフィール

ヒカル (Hikaru)(1991年5月29日 – )は、日本のYouTuber、実業家である。
株式会社VAZの執行役員であり、NextStageの代表役員。

2016年3月18日ヒカルチャンネルを開設。
2016年11月5日 東京都渋谷区に事務所『NextStage』を設立した。
そして同年の12月20日にヒカル(Hikaru)のチャンネル登録者数が100万人を突破した。

出典:ヒカル (YouTuber):Wikipedia

YouTubeで活動デビューしてから、わずか9ヶ月でチャンネル登録者数100万人を突破。
2017年9月5日現在、その数は約238万人にも上ります。
日本のYouTuberの中で知らない人はいないと言われるほどの有名人です。

ヒカル氏のチャンネルはこちら

動画のアップロード内容

これまでヒカル氏がアップしてきた動画は、一例として以下のような企画内容となっています。

  • たびたびニンテンドースイッチやPS4などのプレゼント企画を実施
  • 1億円のクルーザーを一日貸し切り
  • 1000万円を超える馬券を購入
  • DMMと直にアポを取って新事業の交渉をする

こういった動画を毎日のように配信。
見てわかる通り、大金を使った企画が多いのが特徴です。

動画の構成はプロ並

動画を見ていればわかるのですが、構成がプロ並にうまいんですよね。
起承転結を組んでいたり、テロップに箔を付けたり。
まるでバラエティ番組を見てるような気分になります。
何が起こるかわからないワクワク感と、出演者との掛け合いがウケて、特に若者を中心に人気があります。

VALU騒動に発展するまでの経緯

VALUとは何かをざっくり説明

まず先に「VALUとは何か?」を説明すると、

「個人の実績や権利をVA(株のような物)として発行する」

というサービスを提供しています。
発行者は購入者に対し、VAを買ってもらう代わりに、何らかの優待特典を付けます。
(限定品のプレゼントなど)

つまり、自分自身を商品として売り込む訳ですね。

当然実績を積んだ人であればあるほど、将来への期待値が高まり、買い手はどんどんその人のVAを買う。
結果的にその人のVA価値は高まります。

また、購入したVAを別の買い手に売却できるという点も、VALUの大きな魅力です。

当然ですが、VALUも売り手と買い手の信用が成り立つことを前提として行う取引です。
発行者が問題を起こしたり、優待特典の約束が守れなかったりすると、価値は下がります。

ヒカル氏、VALUでVA発行

ヒカル氏がVALUを開始したのは8月10日。
この時、井川氏やラファエル氏、いっくん氏がヒカル氏のVAを購入
またヒカル氏は、「VALU保有者限定のオフ会orセミナー」実施という優待特典も公表していました。
(ただし日付が7/20~8/8)

本人がツイッターで煽ったのもあり、買い手はどんどんヒカル氏のVAを購入していきました。
すると、注文は瞬く間にストップ高
連日このような状態でしたが、8月15日になって事態は急変します。

ヒカル氏らが全VAを売却したことにより暴落

8月15日、突然ヒカル氏らが全VAを売却
連日高騰していたVAは一瞬で暴落し、ヒカル氏らは差額で莫大な利益を得ました。

当然あちこちから反発の声が上がり、

「ヒカル氏と井川氏、ラファエル氏、いっくん氏は、事前に段取りしていたのではないか?」

という憶測まで流れました。

もし市場操作をしていたのが事実なら、この一連は株でいうインサイダー取引に該当します。
※インサイダー取引は法律で禁止されていますが、VALUは疑似株にあたる=株ではないため、VALUには適用されません。

そんな中、ヒカル氏は8月17日に「自社株買いを行う」と自らツイート。
今回の騒動の弁解を画像で添付していました。

要約すると、

  1. 優待特典は事前のものが残ってるだけで、設定すると言った覚えはない
  2. インサイダーについて、僕達は井川さんと連携していない
  3. 今回のVALU取引は「誰が一番価値があるか」という動画の企画として取り上げるつもりだった
  4. VALU優待は生配信として作る予定
  5. 自分の利益のために、信用を落とすような小銭稼ぎはしない

「インサイダーなんてやってない。動画のネタ作りのためにやりました。優待は後で作るから信じてね!」

とも見て取れる発言です。

納得できない被害者達、ヒカル氏を訴える方向で動き始める

ヒカル氏の発言を受けて、この件はツイッターを中心に大炎上。
せめて返金対応してくれるよう、弁護士に掛け合う人まで出て来ました。

また、被害者の会を設立する人も。

炎上が収まらず、とうとうヒカル氏が動画で謝罪


出典:https://www.youtube.com/watch?v=1JNSvavAb1g

9月4日、ヒカル氏がVALUの件について、謝罪と釈明の内容を収めた動画をアップしました。
以下、動画内のセリフを引用しながら解説します。

謝罪を交えながら発端の説明へ

最初に無言のまま一礼し、続いて事の真実を語り始めたヒカル氏。

  • 「事の始まりは、ヒカル、ラファエル、いっくんの3人で、VALUで価値を競い合うという企画をしないか?という所からでした」
  • 「VALUの知識はほとんどなく、面白そうだなくらいに思っていました」

VALUで企画をやってみようと思ったが、3人とも知識はほとんどない。
そこでヒカル氏は、VALU経験のある井川氏に教えてもらったそうです。
他にも、この件にはアドバイザーとして3名が関わっていたことが明らかになりました。

  • 「井川さんが僕達のVALUを最初に購入して、高くなったら売っても問題ないことはアドバイザーに確認していた」
  • 「(インサイダーのような取引が)ダメだという認識はなかった」
  • 「VALUの設定を井川さんにお願いしたのは自分で、TLに優待情報を載せていたのも井川さん」

アドバイザーが大丈夫だと言っていたから、インサイダーを行っても問題ないと思ってた。
もしこんなことをしたら買い手がどうなるか、考えもしなかったのですかね……
また、VALUの設定はすべて井川氏が行っていたため、あたかも自分が企画したかのような誤解を与えてしまったと釈明しています。

話し合っている内に、当初の路線が変わった

「インパクトの残るようなことがしたい」
その一言から、当初の路線が変わっていったとのことです。

  • 「全員で売ってまとまった金額を『支援』という企画に変えて、YouTubeの企画で使えば、盛り上がるという考えでした」
  • 「その提案に僕達3人も納得し、売ることが決まりました」
  • 「(この流れは)VALUのサービスの中で、できることをしているだけだと考えていました」

多少の反感を買ってでも、面白くすることを優先しようと、軽い気持ちのまま実行を決意。
この時点でも、本人達に罪の意識はなかった模様。

なお、表に出ている情報の中で、事実と大きく異なる点については否定しています。

  • 「ボランティアスタッフが、井川さんにVALUを勧められていたという話が出ていますが、僕は一切関与していません」
  • 「プレゼント企画で、ボランティアスタッフが優先的に当選という話も絶対的にない」

なぜ事実を公表せず、謝罪をしなかったのか?

  • 「VAZ(バズ)との話し合いで『法律問題に発展しているため、この件について発言しないで欲しい』と言われた」

自分達の保身のため、口止めされていた可能性がありますね。

今になって話すことを決めた理由

  • 「今まで応援してくれていたファンに、このまま偽り続けることが耐えきれなくなりました」
  • 「嘘の情報すら真実とされ、そのすべてを受け続けることに耐えきれなくなりました」
  • 「真実を話さない限り、僕達3人や関係者は詐欺師の扱いになる。ファンも後ろ指を指される」

良心の呵責に耐えきれないのと、嘘を黙って見過ごせないという考えから公表に至ったようです。

本人は「どれが正解かわからない」と述べていますが、少なくとも騒動に発展した時点で、すぐ謝罪すべきだったのではないでしょうか?
「何とかなる」という甘い気持ちで会社を存続できるほど、世間は甘くないですよ。

動画の最後に、無期限の活動休止とNextStageの解散を宣言

  • 「今後についてですが、無期限の活動休止とさせて頂きます」
  • 「NextStageについても、解散とさせて頂きます」

動画内で、何度も頭を下げて謝罪していたヒカル氏。
最後の辺りで、YouTubeを含む活動休止と、NextStageの解散を表明しました。
今後については「活動を自粛し、ダメだった所はしっかりと反省する」と言い残して、話を終えています。

軽い気持ちから企画してしまった今回のVALU騒動。
既に被害者が出てしまっている以上、やってしまったでは済まされません。
一度失った信用を取り戻すには、膨大な時間と労力がかかります。
彼らの反省がどう実を結ぶか。それは3人の心構え次第ですね。

ヒカル氏、ラファエル氏、いっくん氏の3名には、現実をしっかり受け止めた上で、更生に徹していって欲しいものです。

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